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2010-08-16

実は先日(まだ肌寒いころ)さるJRのトップとお会いしました。
(といってもほんの一瞬だったのですが)
ご挨拶もそこそこに、「寝台車の話なんですが…」
と切り出したところ、
「あ、やるよ!」と驚くほど早い反応。
”二の句が継げない”とはこういう時にも使うのか?
と、思うほどがでてこないほど鮮やかなお答えでした。
順調にいけば実施はおよそ三年後。
これまで提案してきた要素も取り入れたものになりそうです。

あくまで感触ですが

あくまで、感触ですが。
寝台列車は間もなく復活するでしょう。
従来型とクルージング型の長所をいかしたようなスタイルで、
エリアを周遊観光する列車。
各地域の鉄道史跡を実感したり、沿線ぴか一の美味を食べる工夫があったり、
どちらかといえば、寝台車のついた周遊観光列車、的なものになるのではないかと思います。
まずは豪華列車で復活、その後、各社が追随、いずれは従来のような寝台列車の再評価につながってくれることを期待しています。

2010-05-17

5月16日、日曜日にもかかわらず水戸岡氏の事務所をおうかがいしました。

お昼前から約2時間、日曜日も平日も関係ないお仕事ぶり。
水戸岡さんが今描かれている、新しい寝台列車のスケッチを、ここで公表させていただくことをお願いしてきました。
来週以降にはアップできると思います。
食堂車やバーサロンカーなど、いずれも内部のスケッチで、思わず声をあげたくなるようなものばかりです。

そんな中から伺ったこぼれ話を。

ある、エンブレムの話。
宮崎県の日南線を走る「海幸山幸」号は、廃止になった高千穂鉄道からやってきた「トロッコ神楽号」を改造したもの。
外装はたっぷりと木を使い、車内では客室乗務員による「うみさち やまさち」の自筆紙芝居も上演される楽しい列車です。
なにより驚かされるのは、外装にも木を使っていること。明治・大正時代ならともかく、現在の車両の外装に木を使うというのは、予想外の発想です。実際に乗っているお客さんたちも気がつかない人が多いのは、「まさか!?」とおもうからでしょう。
もちろん車体自体が木というわけではなく、外装材として木を使っているわけですが、触ると温かみを感じる鉄道車両って、ちょっと他にはないでしょう。(触ると熱い!蒸気機関車は別として……)
さて、この外装板の上には、「海幸山幸」のエンブレムが付いています。
文字をモチーフにした金属板 です。
実はこれを取り付けるにあたって、ひと悶着あったそうなのです。

「金属板が落ちたらどうする!」
”万が一”にナーバスなプラスチックかステッカーに変更せざるをえないほど、現場の声が大きかったといいます。
木目の「化粧板」ではなく、本物の「木」を、そこにはプラスチックではなく金属の質感を、という発想は生かされぬままになりそうでした。

万が一、落下した時の「安全」を考えてと言えばそうなのでしょうが、
万が一、落下した時の「保身」を考えての行動でもあるのでしょう。
”何かあったら責任を取らされる”、と冒険できない現場。
それを打ち破ったのは、
”何かが、おきないようにするのが現場の仕事だ”というトップのツルの一声。

そう言った限りは、万が一の責任はトップにもかかる、ということなのでしょうが、
そんなこんなもふまえてGO!を出せる人がトップにいるというのは素晴らしいことです。

九州の車両がユニークで面白いのは、形や色が素晴らしいというだけではなく、
このようなトップがいて水戸岡さんのようなトータルデザインをする人がいてこそのものだと、
改めて実感してきました。

もうひとつ、
水戸岡さんには、「つばめ号」787型特急電車を造った当時、あるアイディアをおりこんでいたそうです。
それは、Arround the KYUSYU
九州を巡るつばめ型の車両。ビュッフェ型の食堂車を編成に組み入れたのはその一環だということでした。
「寝台列車を造るんだったら、あれに改造した車両を組み込めばいいんだよ」
ということで、九州新幹線本格開業後をにらんで、新しい寝台列車はこれから本格化しそうです。umisachi‐eb.JPG

思うこと

一昨年のこと、ある雑誌との共同企画でトワイライトエクスプレス車両をチャーターして走らせようと動いたことがありました。
結果的には出来なかったのですが、そのプロセスでいくつもの制約を知りました。

計画は、三本あるうちの一本を数日間チャーターし、九州から北海道までゆくものです。途中数カ所で停車し、観光をするというクルーズトレイン的運行をしようというものでした。

トワイライトエクスプレスは、ほぼ隔日の運行ですが、その合間にも団体用の臨時列車として運行していることはご承知のことと思います。
その団体臨枠の運用から都合してもらおうと思ったのですが、運用はかなりタイトに出来ていて、たしか3日を超えて別運用に入ると、トワイライト本体の運行に支障をきたすそうなのです。
厳しいローテーションで運行しているのですからそこは無理を言えません。
ならば、九州から北海道まで直行運用ならどうでしょう?と尋ねてみました。

実はコチラの方にもっと難儀な問題があったのです。
JR各社間の臨時列車というのは、二社を走る場合は相互の会社同士の話し合いで済むそうなのですが、三社以上をまたぐ場合には、JR全社会議を通さなければいけないという規定があるそうなのです。
もっとも、一応「民間企業」なのですから法的なものではなく「内規」や「国交省の指導」のようなものなのでしょうが、不思議な決めごとです。
「ヨソはヨソ、ウチはウチ的な空気もあり、そんなかで全体会議にはかるのが難しいらしいんですよ」
という代理店の方の話がトドメになりました。
結局、面倒だから(それは私なのか、代理店なのか、鉄道会社なのか、あるいはその複合なのかわかりませんが)沙汰止みになってしまったのは残念な限りです。

翻ってみれば、2010年3月にまとめて廃止となった「北陸」「能登」も複数社です。
国鉄民営化の時には、「各社を越えて走るブルートレインは今後も走らせます」と高らかに謳っていたのですが、それが徐々に下火となってきたのは、なにかこの辺に遠因があるようにも思えてしまいます。

論議より協調が重視される社会では、内輪で片付くことならいいけれど、他者を大勢集めての会議となると、余計に見えることはしないような力が働いてしまうことが多いように思います。
もちろんJRがそうなのかどうかは、部外者たる私にはわかりませんが。トワイライトを、サンライズを走らせた実績をもつJRグループなのです。そんなネガティブな会社ではないと、思っています。

2010-04-23

PDF化した資料が見にくいという声をいただき、改良作業中です。
タイプミスなどもいくつかありましたので、ただいま訂正しています。

2010ゴールデンウィークまでには、修正分をアップする予定ですので
しばしお待ちください。

中間報告

中間報告をアップロードしました。
PDF画像ですが、見えにくい場合は、ご連絡ください。
オリジナル画像でお送りいたします。

その1
http://s-kawai.info/1-6.pdf
その2
http://s-kawai.info/7-15.pdf

その3は後ほどアップします。

クルージングトレイン

クルージングトレイン

その名のとおり、船のようにクルーズする列車です。
もちろん鉄道ですから走るのは線路の上ですが、

寄港地(停車駅)で小旅行をしたり、船内(車内)で様々なイベントをやったり、
運行のイメージはクルーズ船的です。
従来型の寝台列車を渡し船や定期航路の客船とするなら、
こちらは、島巡りの観光フェリーやQE2のような客船といったところでしょうか。
具体的には、こんなイメージです。

運行イメージ .jpg

 ・線路の上を走る客船です
 ・列車に並走する専用バスが途中駅のミニツアーを案内します。
 ・食事とミニツアーは料金に含まれます。
 ・停車駅の名所を見学、名店で名物料理の昼・夕食を摂ります。
 ・列車の運行により、地元の魅力再発見につなげます。
 ・一日の移動距離は100~200キロ程度。
 ・夜は基本的に駅で停車し、一夜を過ごします。
  

2010-04-13

2009年3月より、開始いたしました寝台列車創生計画。
HPの更新を滞っており、ご迷惑をおかけいたしました。

この活動は、寝台列車の未来を考える有志が、水戸岡鋭治氏にご協力いただきながら進めてきたものです。

2010年3月には、北陸号が姿を消し、北斗星、日本海なども風前の灯状態となってきました。
もはや夜行列車全廃まで一刻の猶予もない感じです。
私個人としては、従来型の夜行列車で旅ができなくなることが、なにより残念かつ不便です。
とはいえ、現在鉄道会社が進めている方向では、望めそうもありません。
遠回り、なのかもしれませんが、「寝台車」に新たな価値観を付加することで、
より多くの人達に再発見してもらえるものになるのではないかと考えています。
それは、
クルージングトレイン という形の寝台列車です。

寝台列車再発見の近道のひとつではないかと思っています。

寝台列車創生計画の読者の皆様。

当計画にご賛同頂いております皆様、更新が滞っており大変申し訳ありませんでした。
いろいろと書き込みやメールなどもありがとうございます。
これまで、掲示板上でのアイディア募集や、数回のミーティングを行ってまいりました。

更新がままならぬ状態となっておりましたが、発足から一年を期し更新中断のお詫びを申し上げますとともに、
現在に至るまでのあゆみを発足のいきさつ、これまでの進行状況をまとめ、
その中間報告とさせていただきます。

2009-08-09

いよいよbbs更新します。
お待たせいたしました。

夜行列車を残すための「解決方法」を語るのは楽しいのですが、キリが無いもの。
ここからは「こんな列車に乗りたい」という想像や願望を次々に提案してゆく場を中心にしてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。

ちなみに、
某雑誌もこの企画を取り上げてくれることとなりました。
掲載となりましたら、ご紹介させていただきます
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