2009-03-17

初めての夜行列車体験。
私がはじめて、夜行列車に乗ったのは、1971年8月のことです。
列車は、青森発大阪行きの[日本海]です。

生まれてはじめての北海道。C62の牽く急行ニセコに、初めて食べる生タラコの旨さに(当時タラコは焼いて食べるのが常識でした)その他さまざまな北海道に感動と緊張をし尽くしたかと思っていたら、
その帰り道、寝台列車に乗るという、これまた初体験のしめくくりです。

青森駅に並んだ20系寝台車は、他の客車とは明らかに異なる気品をかもしていました。(もっとも、ディーゼルカーの走る沿線で育った私には、旧型客車は大変な憧れの対象でしたが)
狭いはずの三段式寝台も、子供の身長には充分過ぎる大きさです。下段は弟、中断に私、上段には母親が入りました。安全紐二本の中段は子供心に不安なものです。落ちたら大怪我をしそうで、不安で眠れないんじゃないだろうか、と思っていたのですが、快適な「広さ」と、心地よい揺れ、そこに旅の疲れも加わって、あっという間に熟睡してしまいました。
「夜の間に移動できるって、すごい!。それにこんなに快適に寝られる!」
おそらく京都付近まで起きなかったのだと思いますが、目が覚めたときの感動はその後もずっと覚えています。
大阪から青森までの道のりは、ディーゼル特急「白鳥」でした。朝から16~7時間ほども乗り続けた旅はとんでもなく楽しいものでした。同時に夜の間に移動できることは、こんなにすごいことか、と夜行列車を「発明」した人に感動をしていました。
夜行列車で旅したい。風景が次々変わる長距離列車は面白い。またすぐにでも鉄道の旅がしたい。
僕にとっては、その後の仕事をも決定的にする旅ということになりました。

しかし、それから次の夜行列車に乗るまで、およそ5年以上の時間が必要でした。
日本海 .jpg
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